段原5とは??



                                                                           by MIDORI



 美術館・・・・・・・・・・・・・・私たちは、時としてこの緊迫した静謐の世界に入り込む。 そこに配された数々の絵画、彫刻、オブジェ・・・。 私たちは、アーティストの揺さぶりを、目で、肌で、全身で感じることができる。
段原5は音の美術館・・・音で心を、世界観を表現する。 そして音の美術館に迷い込んだ人は、何を感じるのだろう?? しかしその感覚を私たちの手で操ることはできない。 なぜなら、段原5の世界は感性豊かな人々の 「十人十色」、「一人十色」の解釈、実感を導き出すに過ぎない。

 人間社会とは・・・・・・・・不思議なものである。 一人として同じ人間がいないように、ある一つの普遍的な事実、現象、物体に対してあらゆる多様な解釈、見方、事実が存在する。 時として、それが争いの種にもなる。 だから争いが起こらないように人間の数だけ存在する事実を統一しようともする。 しかしその結果、何がもたらされたのだろうか。
ステレオタイプな、杓子定規的な人間が形成されただけだったのではないか。
私たちは、今一度、人間の本質に戻る。 統一された事実など生み出すことは、人間が人間である限り不可能だ。 そして、その中でのコミュニケーションが大きな人間愛を生み出すことだろう。 段原5はそんな人間社会の縮図である。 喧嘩もすれば調和も生み出す。 異なる個性を持った4人のメンバーが、各々の楽器で紡ぎ出す、人間社会の詩、人間愛の歌・・・・・・・・・それが、段原5の真髄だ。


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